Virtual BoxでUbuntuをインストールした際、後先考えずに10GBの固定サイズしか割り当てませんでした。そして、数カ月ほどでディスク容量に空きがなくなりかけました。
GUIでは変更が出来なかったため、コマンドで変更を行っていきます。もしサイズを拡張した場合、拡張した分はパーティションが未割当領域になっており、実際には使えないので、それの対処法までご紹介していきます。
ストレージの固定サイズを変更する
ストレージの変更に当たって使用するのは、"VBoxManage.exe"です。まずはコマンドプロントを開いて、その実行ファイルがあるディレクトリまで移動します。
C:\Prograrm Files\Oracle\Virtual Box\VBoxManage.exe
VirtualBoxをインストールした際に、デフォルト設定通りにインストールした型は、上記のパスに存在するかと思います。

VBoxManage.exeで今回使うのは、以下の二つです。
VBoxManage.exe clonehd "xxx.vdiのパス" "new_xxx.vdiのパス"
VBoxManage.exe modifyhd --resize サイズ "new_xxx.vdiのパス"
まずはVBoxManage.exeのclonehdコマンドで現在割り当ててる"xxx.vdi"の複製を作成します。そして、この複製版に対してサイズ変更をmodifyhdコマンドで行います。そして、この複製をマウントさせることで容量の変更を可能にします。
※厳密には今まで使用していたストレージを可変サイズとして複製し、それに対してサイズ変更を行います。
作業を始める前に .vdiのパスを確認します。

左上にファイルの中から仮想メディアマネージャーを選択します。

.vdiをクリックするとパスが表示されます。
実際にやるとこんな感じです。パスは " "で囲むことを忘れないでください。

複製を作るときに、名前は任意で構いません。一応分かりやすいように、”new”を付けます。

これでサイズ変更の完了です。
(サイズ:20480 = 20 GB × 1024)
ちなみにclonehd1を行わずに、今マウントしているvdiに直接modifyhdを行うと下のようにエラー(VBOX_E_NOT_SUPPORTED)が発生します。

次はこの複製をvirutualboxに認識させます。

設定>ストレージ>.vdi
すると右端のところにHDDのマークがあるので、クリックします。そして、「仮想ハードディスクファイルの選択」をクリックします。そして、先ほどサイズ変更したクローンを選択します。
これでとりあえずはサイズ変更が出来ました。
VirtualBox上で未割当領域のパーティションを使えるようにする
サイズを拡張しただけだと、まだ実際には使えません。これは拡張した領域が未割当領域になっているからです。なので、未割当領域を今まで使っていた領域に結合する作業をします。
まずはVirtualBoxでUbuntuを起動させます。そしてGpartedを起動します。もし入っていない場合は、以下のコマンドでインストールしましょう。
sudo apt-get install gparted
Gpartedを開くと、このようになっています。先ほど拡張した分が未割当領域になっていて、使用できません。なので左の/dev/sda1の領域と未割当領域とを結合させます。

/dev/sda1領域の上で右クリックします。リサイズを選択します。

割り当てられた領域の範囲内で、任意に容量を変更できます。今回は最大限まで広げます。サイズ変更出来たら、リサイズをクリックします。警告みたいなのが出ますが、それも続行します。

/dev/sda1が20GBになって、未割当領域がなくなりました。これでVirtualBoxで20GB使用することが出来ます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。