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検証

【レビュー】「ダークウェブの教科書~匿名化ツールの実践~」を読んでみた!

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誰しも一度は、「ダークウェブ」という言葉を聞いたことあるのではないでしょうか?聞いたことはあるものの、ダークウェブとかTor(トーア)とか、そういったことは大学でも教えてくれないし、普通に生活していると全く接点がありません。

Torとかオニオンルーティングとかそういったダークウェブに関連のある言葉は、以前私は「Mr.Robot」というハッカーの米ドラマを見ていたら出てきたので、その際に調べてたため、概念程度は知っていました。


しかし概念レベルしか知らなかったため、Torの詳しい仕組みを勉強する機会や、それを実際に使ったりする機会があったらなとずっと思っていました。なので、私にとってまさにストライクの本だったので、さっそく「ダークウェブの教科書」を買って読んでみました。






まずは見た目・・・


書籍自体は1ページあたりの情報量は、そこまで多くないものの328頁の量です。専門書籍によく多い、光沢のあるつるつるタイプの紙ざわりではなく、サラサラとした紙ざわりが私の読む意欲をそそりました。



そして中身・・・


ダークウェブの教科書というだけあって、ダークウェブ上で起こった実際の事件が紹介してあって、「ダークウェブはこういうものなんだ~!」って分かるかと思います。ダークウェブとTorは深い関係にあり、Torは秘匿性を高めるだけあって、いけないことをする人が使うものじゃないのか、というイメージを持っている方がいるかもしれませんが、Tor本来の必要性が存在し、そこについても触れてありました。



一応、本書のメインである「Tor」について説明がありましたが、ダークウェブの実践的な解説書というだけあって、サラサラっと書いてあるだけだったので、まったくTorを知らない方だと、全体的に難しく感じるかと思います。もう少し詳しく書いてくれてもいいのではないのかな、と個人的に思いました。


「Torノード」は実際どこにどれくらいあるのかとか、そういった疑問が出てきたので、私はこの機会に、Torについて改めて勉強しました。それから “VPN” というワードも、ちょくちょく出てくるので、VPN恐怖症の人はおそらく挫折します。


とはいえど、全体的にやさしい言葉で説明してあるので、「さっぱり分からん」ということはないと思います。ネットワークの基礎知識があれば、読み進めれます。



※書籍では詳しく言及されてなかったので、Torノードについて調べてみました。

Torノードは誰でも該当するのではなく、「ボランティアとして、Torノードになります」と言ったらなれるそうです。2016年時点で、Torノードは7000を超える数があり、経路選択時にこの中から(最低?)3つのノードが選ばれます。ちなみにTorノードは、公開されているので、良かったら参考にしてください。リストに中に日本もありました。あと、このサイトはHTTPなのでアクセスしようとしたら、警告が表示されるかもしれません。
http://torstatus.blutmagie.de/





話を戻しまして、気になる実践的な内容面ですが、基礎と応用に分かれています。


基礎は実際にTorの設定であったり、サービスの紹介であったりと、”準備” ということに焦点が置かれている感じでした。仮想通貨の話しも出てくるので、「へ~」って感じで、テンポよく読めます。基礎のところは、本書通りにすいすい進められます。


一方で応用は、ターミナル上でネットワーク設定いじったりとか、Torに関するプログラミングとかあるので、場合によっては、つまずく場合があります。座学だけではなく、こういう実践的なことを実際にやってみると楽しいです。



実践するにあたって、環境準備する必要があります。「環境準備はこういう手法があるよ」と、どの読者でも実験できるように、あらゆるOSでの環境準備法が載っているので、とても親切です。




補足で、Tor技術を用いたOSがあって、それをUSBブートで起動させる方法が、紹介してあったのですが、私の環境では本書通りに出来ませんでした。なので他を参考にしてUSBブートさせました。

https://tails.boum.org/install/expert/usb/index.en.html





まとめると、タイトル通りダークウェブに関する説明が多くある印象です。もちろん、技術的なところも導入から応用まで載っているので、ダークウェブ界隈の話や技術を網羅的に学びたい方向けだと思いました。Torの技術をゴリゴリと学びたい方には不十分に思われるかもしれません。


私個人として、勉強のよい機会になったので好評です。


最後まで読んでいただきありがとうございました。


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