好きな子が夜に部屋に来たとき、
私は鼓動3倍速くらいドキドキします。
みなさんもドキドキするでしょうか?!
一夜を良い時間にするには、
部屋の雰囲気がとても大切です。
そんなとき、
部屋のシーリングライトが
全力で灯っていたらどうでしょうか?
明るすぎてせっかくの時間に
二人のムードが追い付いてきません。
そこで二人だけの空間に、
エッチでロマンチックな雰囲気を出すために、
小空間を照らすLED電球を使うのが一般的だと思います。
普通のメンズは既製品を使います。
多分、手動式のLED電球でしょうか。。。
おしゃれメンズはキャンドルでしょうか。
それでは面白くありません。
部屋のムードを出す行為一つとっても、
女の子のポイントアップを狙います!
勉強も兼ねて自作していきます。
どんなものが良いか考えましたが、
音声で小さな暖色系LED電球をON/OFFして、
なおかつ調光できるものが良いかなと思いました。
というわけで最終形態は、
音声認識で電源を制御して、
音声認識で調光できるものを
自作していこうと思います。
長くなるので、いくつかの記事に分けます。
今回は初回としてまずは、
LED電球のON/OFFを出来るようにします。
「LED電球」というのは、
電子工作の定番のちっこいものではなく、
コンセント(AC電源)に挿して使うタイプです。
最終的にはこんな感じです。
Arduinoなどのマイコンで、
AC電源を使うには工夫が必要です。
電子工作定番のLEDは、
普通にArduinoに接続すれば簡単に制御出来ます。
こういう場合に登場するのが「リレー」です。
こんなやつ↓↓↓

ちなみに上のリレーは、
青い塊1個がスイッチ1個分に相当するので、
4CH(チャネル)のリレー(モジュール)です。
リレーの説明します。
リレーとは?その特徴
手動で制御するスイッチと比べて、
リレーは電気でスイッチを制御するものです。
イベント処理や周期的に、
スイッチのON/OFFを切り替えられます。
それだけ聞くと、普通のスイッチと
何ら特徴がないように聞こえますが、
リレーには大きな特徴があります。
特徴説明の前に、
リレーの構造を理解しておきましょう。

(有接点系)リレーの中身はこのようになっています。
コイルに電流が流れると、
コイルが磁石の性質を持ちます。
そしてそれによって、
スイッチの板金が引き付けられます。
つまりスイッチONとなるわけです。
電磁石によって引き付けているため、
電流が流れていなければ、
スイッチはOFFとなります。
ちなみに参考までにリレーには、
有接点リレーと無接点リレーがあります。
有接点リレーは上の画像のように、
(EMR : Electro-Mechanical Relayという)
物理的なスイッチ構造になっており、
スイッチがON/OFFするたびに、
カチカチと音がします。
一方で無接点リレーは、
(※例えばSSR:Solid State Relayなど)
半導体を利用しているため、
スイッチが切り替わる音がしません。
特徴① DCだけでなくAC電源を扱える
リレーの構造を見て下さい。
スイッチをONする回路と
スイッチがある回路は絶縁しています。
※あくまでイメージとして。

つまりリレーは回路を分断しているため、
異なる入力電源を扱うことが出来ます。
デジタル回路でスイッチを制御して、
AC電源(ex.コンセント)を使ったアナログ回路を
簡単に組むことが出来ます。
少し見方を変えてみます。
スイッチに入力信号を送る側は、
電流を流すだけなので少量で十分なのに対し、
スイッチの出力側は、入力側と
AC電源などの別電源を切り離して使えるため、
大電流が必要な負荷を置くことが出来ます。
つまり、
小電流で大電流が必要な負荷を制御出来る
という見方もすることが出来ます。
特徴②:一つの入力信号で複数の回路を扱える
リレーにはチャネル数があります。
この記事冒頭の画像に
写っているリレーは4CHです。
リレーへの入力信号によって、
任意のチャネルを制御することが可能です。
リレーへの入力は、一か所しかないのに、
複数のチャネルをON/OFFすることが出来ます。

これまで出力側の電源をACにしていますが、
もちろんDC電源につなぐことも出来ます。
ただ出力側でDC電源を扱うなら、
リレーでなくてもトランジスタ系素子の方が
コスト面やサイズ面でも優れているので、
リレーを選ぶ理由が減少する気がします。
リレーの説明は以上です。
ArduinoとリレーとLED電球の接続法
それでは実際に作っていきましょう。
接続方法は以下になります。

リレーのピンの使い方として、
まず入力側と出力側があります。
基本的にメーカが違っても使い方は同じです。
入力側はVcc / GND / CHのピンあります。
リレーのCH数だけCHピンがあります。
今回は私が使ったものは4CHなので、
入力側には合計で6ピンありますが、
実際にに使うのは3ピンだけです。
CHピンには電気信号が入って、
それに基づいてON/OFFします。
続いて出力ピン側ですが、
CH毎にCOM / NO/ NCの3ピン存在します。
COM : COMmon
NO : Normally Open
NC : Normally Closed
COMピンは絶対に使用します。
NCとNOはリレーの使い方によって
どちらを使うか違ってきます。
出力側の回路を
常に閉じた状態にしておく場合は、
「NC」ピンを使います。
この場合、CHピンには
基本的にHighの入力信号を入れておき、
スイッチをOFFにするタイミングで
LOWをCHピンに入力します。
出力側の回路を
常にオープンの状態にしておく場合は、
「NO」ピンを使います。
この場合、CHピンには
基本的にLOWの入力信号を入れておき、
スイッチをONにするタイミングで、
HIGHをCHピンに入力します。
今回はLED電球を周期的に点滅させる
パターンを作っていきます。
Arduinoに書き込むプログラムはこちらです。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 |
int CH1 = 8; //int led = 13; void setup() { // put your setup code here, to run once: //Serial.begin(9600); pinMode(CH1, OUTPUT); //pinMode(led, OUTPUT); //digitalWrite(led, HIGH); } void loop() { // put your main code here, to run repeatedly: digitalWrite(CH1, HIGH); delay(3000); digitalWrite(CH1, LOW); delay(3000); } |
なおAC電源を使ってLED電球を
いきなり実験するのが怖いという場合は、
電子工作用のLEDをDCで直接
制御するパターンで実験してみましょう。
その場合は上記のプログラムで、
// (コメントアウト)を消して下さい。
ただその場合は、
リレーを使う必要性はなくなりますが。。。(笑)
もしLEDを制御したいなら、
Arduinoと直接つなげて制御した方が簡単です。
回路は以下のようになります。

次回はLED電球を調光してみようと思います。
https://wireless-network.net/arduino-dimmer/
最後まで読んでいただきありがとうございました。